総入れ歯

総入れ歯について

総入れ歯について

「総入れ歯は保険と自費で何が違うの?」と疑問に感じた事はありませんか?

保険で作る総入れ歯と自費で作る総入れ歯では、見た目だけでなく使用感や汚れの付きやすさも異なるため、後悔しないためにもその違いを事前に把握しておく事が大切です。

こちらのページでは、総入れ歯の特徴と種類、治療の流れについて分かりやすくご紹介します。

入れ歯について詳しく見る

総入れ歯とは

総入れ歯とは、上下の顎のどちらか、もしくは上下どちらの顎においても歯がない場合に使用される入れ歯(義歯)の事で、審美面を保ちながら嚙み合わせを良くし、食べ物をしっかり咀嚼して飲み込む動作を行いやすくしてくれます。

部分入れ歯と同様に、総入れ歯にも保険と自費のものがあり、製作時にはその違いをしっかり把握して決める事が大切です。

保険と自費の総入れ歯の違い

  1. 使用する素材保険適用の入れ歯は製作に使用できる素材が限定されている事から、天然歯のような透明感がなく、口を開けると天然歯との違いは明らかで見た目の違和感を隠し切れません。
    また、強度を保つために床をとても分厚くする必要があり、この厚みのせいで口の中ではかなりの違和感を感じてしまいます。
    一方、自費診療の入れ歯の場合は、より満足できる使用感を得るために、金属や樹脂などの様々な素材を用いて精密に製作しているので、床の厚みを薄くする事ができ、お口の中の違和感を最小限に抑える事が可能です。
  2. 費用面の違い保険適用であれば1割負担で約5,000円前後で製作できますが、自費診療の場合は使用する素材や製作過程にこだわっているため、300,000円〜1,000,000円を超える総入れ歯も存在します。

保険の総入れ歯のデメリット

  • お口に入れた時の違和感が大きい
  • 慣れるまでに時間がかかる
  • 嘔吐反射が強い方には不向き
  • 落とすと割れやすい

一度使ってみて「使い続けられない」と思った方は、自費の入れ歯に乗り換える場合もあります。

部分入れ歯について

総入れ歯の種類

総入れ歯の種類

プラスチック義歯

床も人工歯もプラスチックで作られており、保険適用のため安価です。

他の素材の物と比べると経年劣化による変形が起こりやすいうえに、強度を保つために分厚くしているので口腔内の違和感が大きく、慣れるまでに時間がかかるのが特徴です。

また、プラスチックでできている性質上、着色や臭いがつきやすい傾向にあります。

コバルトクロム床義歯

厚みを少なくするために、床の部分に強度の高い金属を使用しているためプラスチック義歯に比べると薄くて丈夫です。また、金属を使用しているので熱が伝わりやすく、より食事を楽しめると人気の入れ歯です。

しかし、クロムはチタンと比べると生体親和性に欠けるため、金属アレルギーなどの症状が出ることもあります。

治療費は、432,000円 + 型取り費用 8,000円です。

チタン床義歯

他の金属にはない生体親和性の高い特徴を持つ金属素材のため、金属アレルギーの心配もなく人体に優しい入れ歯です。

また、チタン床義歯はコバルトクロム床義歯より4分の1も軽く、かつ耐久性にも優れています。

治療費は、540,000円 + 型取り費用 8,000円です。

総入れ歯の製作の流れ

総入れ歯の製作の流れ

製作の前段階

  1. カウンセリングまず問診票を書いて頂き、そのデータを元にカウンセリングを行います。
    総入れ歯に関する疑問やお悩み、ご要望があれば、遠慮なくお伝え下さい。
  2. 歯科検診歯肉や顎の骨の状態を確認します。
  3. 診査・診断レントゲンを撮影し、骨の状態をより詳しく確認します。
    治療計画をお伝えして同意を頂けましたら、入れ歯の製作に移ります。

製作段階

  1. 型取り上下の歯の型取りをします。
  2. 噛み合わせを取る上下の噛み合う位置を決めるための咬合採得をします。
  3. 仮義歯試適完成前の入れ歯をお口の中で合わせて、微調整を行います。
  4. 義歯装着完成した入れ歯をお口の中で合わせて、噛み合わせの調節と取り外しの練習を行います。取り扱い方法やお手入れ方法についても、分かりやすくお伝えしますのでご安心下さい。
  5. 調整製作初期の入れ歯は調整したばかりのため違和感が少ないかと思いますが、使用していくにつれ段々と不具合を感じる事がよくあります。
    合わない入れ歯を我慢して使用し続けると、歯肉を痛める可能性があるため、定期的に歯医者に通い調整を行うようにして下さい。

総入れ歯に関するよくある質問

総入れ歯にしたいのですが、どういった基準で種類を選べば良いか?

できるだけ費用を安く抑えたい方には保険適用の入れ歯がおすすめですが、保険の総入れ歯は違和感を感じやすいので、より高い審美性や機能性を追求したい、もしくは違和感を出来るだけ少なくしたい方には、自費の総入れ歯をおすすめします。

保険と自費の総入れ歯、どちらを選択するべきか?

歯が全てない場合は、基本的にインプラントか総入れ歯の2つの選択になります。保険の総入れ歯の場合は、費用が安いため患者様は皆さま選びがちですが、床がかなり分厚いプラスチックでできていますので、非常に違和感を感じやすい傾向にあり、あまりおすすめは出来ません。

しかし、全ての歯にインプラントを入れると1本あたり50万円以上するので、合計28本をインプラントにする事になり莫大な金額になります。(仮に1本あたり50万円の場合、総額1400万円になります)

審美性と機能性の良さ、高額すぎない費用となると自費の総入れ歯がおすすめです。

自費の総入れ歯の場合、何を基準に種類を決定すれば良いか?

自費の総入れ歯では、安さと違和感の少なさのどちらを重視するか、また金属アレルギーの有無によって適切な総入れ歯の種類が異なります。患者様だけでお決めになるのは難しいかと思いますので、一度当院へご相談下さい。

本ページのまとめ

総入れ歯は、部分入れ歯と同様に保険と自費の2つの種類があり、この違いは「どの素材を選択するか」です。

ただ、保険の総入れ歯のメリットは費用の安さだけで、機能面・安全面・審美面などのその他の要素においては、自費の総入れ歯の方が圧倒的に有利です。

特にチタン製の総入れ歯は、強度や生体親和性に優れているため、破損やアレルギーなどを引き起こす心配がなく高い安全性を確保する事ができ、床が薄い作りになっているため違和感を感じにくい特徴があります。

使い心地の良い総入れ歯をお探しの方や、自分に合った入れ歯の種類が分からない方は、ぜひあいおい歯科 板橋歯医者・矯正歯科にご相談下さい。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
板橋歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2017年 あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 開院

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